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今年36年目を迎えた呑山観音寺の一年の納めの行「八千枚護摩大行」。

村上了海住職は今年で21年連続でこの難行を修めました。


8日間必要最低限の水とお茶のみを摂る断食行を合わせるこの「八千枚護摩供」は「前行」と「本行」に分けられています。
「前行」は約3時間半の護摩行を1日3座(3回)修法し、7日間の前行20座で慈救呪(不動明王真言)を10万遍唱えます。
村上住職は東日本大震災の物故者の供養と被災者の幸せを祈り、願主、施主の心願の成就を祈りました。
平成23年12月4日に「開白の座」を迎えた「八千枚護摩供前行」は、12月10日の「結願の座」をもって成満いたしました。

翌12月11日、午前10時より約20人の介添えの僧侶が参加して、「八千枚護摩供大行(本行)」が厳修されました。
僧侶たちによる高野山真言宗伝統の声明、中曲行道の理趣三昧法要の後、八千枚の護摩焚きが始まりました。

八千枚の本行は1座から8座で構成され、8000本の護摩木を1000本ずつ焚き上げては真言を唱え、祈りを捧げます。
最初の1座は、特に、今年3月11日に発生し、多くの犠牲者を出した「東日本大震災」の
物故者の供養と、被災地の復興、被災者の幸せを祈る座とし、一心に祈りを捧げました。

多くの参列者が共に祈る中、約7時間後の午後5時に8000本の護摩木を全て焼供し、
八千枚護摩大行は無魔成満致しました。


八千枚を修法し終えて、村上了海住職は
「この一年を振り返り、被災者の方、そして周りの方に思いをめぐらし、支えあう気持ちを持って生活をしましょう。」
と説法の中で参列者のみなさんに語りかけました。

最後に一人ずつ参列者に直接お加持が施され、今年の納めの行は終了いたしました。

八千枚護摩大行(本行)のようす
クリックして写真を拡大できます。

客殿から天王院本堂に向かう僧侶

天王院参道の行列

声明(散華)を唱えるようす

中曲理趣三昧の行道

最初の1座のようす

一心に修法する村上住職

護摩の火が上がるようす

特別大祈祷施主の
護摩札の加持のようす

護摩札を読み上げるようす

護摩の火で直接加持し、
心願成就を祈る村上住職

最後の加持、お授けのようす

全ての参列者が加持を受けるまで
約1時間を費やしました。

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