境内・見所

map

 

呑山観音寺は「呑山観音寺」と塔頭「天王院」、そして「瑜祇大宝塔」の3つの区域から構成されています。

 

 

 

-------------------------------------------

呑山観音寺エリア

 

 


呑山観音寺

高野山真言宗別格本山 
篠栗八十八ヶ所霊場第十六番札所

旧表参道の急な石段は昔から凸凹なつくりとなっています。
これは「戒めの階段」と呼ばれ、悪事を働いたり心にやましいことがあると踏み外すといわれています。
中にはここまできてこの石段を登れず 本堂へたどり着くことができずに本尊を拝することが叶わない人もあるほどです。
これが「篠栗八十八ヵ所霊場の関所」といわれる所以です。

そのため人びとはこの石段を踏みしめて、自分を見つめながら一歩一歩登っていきます。

「戒めの階段」を登ると呑山観音寺本堂が見えてきます。
本堂を中心に大小7つのお堂と多くの石仏が祀られ、独特の霊気に包まれます。

 

 

本堂 大悲殿

 

本尊は千手千眼観世音菩薩(千手観音)。
謹刻者・造仏年は不明ですが、篠栗八十八ヶ所霊場が開創される以前からこの地にまつられていた素朴な石仏です。
普段は本堂の厨子に秘仏として安置され、年に一度秋の大祭(10月第3日曜日)で御開帳されます。

本尊の前には護摩壇があり、毎朝勤行の読経が響く中で護摩焚きが修行されています。

入り口を入ってすぐの天井には無数の千羽鶴がかけられています。
昔は「お鈴の黒髪」の霊験記に因んで女性の長い黒髪がたくさん奉納されていました。

その先には祈願受付所があり、申込みをされた方は護摩壇の前で直接加持祈祷を受けることができます。

※各種祈願・供養、お祓い、添え護摩木祈願ができます。
詳しくは祈願受付にお尋ねください。

 

 

 

百観音堂


弘法大師高野山御開創1200年を記念して、建立されたお堂です。
堂内には100体の観音像が祀られています。
周りには枝垂れ桜やドウダンツツジが植栽されています。
春は桜、秋は紅葉が美しいお堂です。

 

 

 

大師堂


真言宗の開祖弘法大師空海が祀られているお堂です。
高野山の宮大工「彦兵衛」の手により、伝統的な建築技法で平成10年に再建されました。
全て木曽の檜(尾州桧)による宝形造りの美しいお堂です。

 

 

 

阿弥陀堂


本堂の脇に立つお堂で、当山に縁があって永代供養された方々の位牌が納められています。
永代供養の位牌奉安の申込を受け付けています。

阿弥陀堂の後ろにある桜は固有種「福聚桜」です。

令和3年7月21日に、新品種として登録されました。

樹齢は推定100年、4月上旬に見ごろを迎えます。

 

福聚桜の詳細はこちらを参照ください

 

 

 


 

天神鎮守社(右) 淡島明神鎮守社(左)


当山の鎮守社で春日造りの二社殿です。
屋根は柿葺き(こけらぶき)、柱などは朱で塗られています 。
学問の神様の天神さまと、女性を病気から守る淡島明神(あわしまみょうじん)さまとが祀られています。

 

 

 

 

 

高野四社明神社


弘法大師ゆかりの四体の明神さまを高野山より勧請(かんじょう)してお祀りしてあります。

左から
厳島明神(本地仏:弁財天)
丹生都比賣明神(本地仏:胎蔵界大日如来)
高野明神(本地仏:金剛界大日如来)
気比明神(本地仏:千手観音)

 

 

 

 

 

鉾立稲荷神社 


呑山観音寺表参道の「戒めの階段」を登りきってすぐ右手の鳥居をくぐったところにあります。
お稲荷さまは商売繁昌・五穀豊穣の神さまです。

2月の第3日曜日に例祭が執り行われます。

右隣には十三仏を祀ったお堂があります。

 

 

 

 

八尊仏

 

百観音堂から本堂へと続く参道から一段下がったところに石畳の広場があり、それぞれの干支にご縁のある仏さま「八尊仏」がお祀りされています。

 

 

 

 

 

 

------------------------------------------------------------------


天王院エリア

 

天王院

本尊浪切不動明王 
篠栗八十八ヶ所霊場第三十六番札所

呑山観音寺の塔頭(たっちゅう:小寺のこと)で山号は鉾立山です。

ご本尊は唐から帰国中のお大師様(弘法大師空海)を海難から救ったという浪切不動明王です。

海上安全、大漁祈願はもとより人生の荒波を鎮めて運を切り開く厄よけ開運の御仏として信仰を集めています。

本堂は、間口7間、奥行8間の欅造りで、篠栗八十八ヶ所中最も規模が大きく、堂内の荘厳(仏堂の飾り)も壮麗です。

毎年3月第2日曜には厄よけのお祓いである「七福星まつり 午王宝印加持大祈願会」が、12月第2日曜日には全国でも珍しい真言密教の荒行である「八千枚護摩」が天王院本堂で行われます。
本尊浪切不動明王は普段は厨子の中に秘仏として安置され、12月の八千枚護摩供大行の折に公開されます。

また、秋には境内や参道の紅葉が美しいことでも知られ、自然と調和したゆったりとした佇まいが魅力的な寺院です。

 

 

愛染堂


天王院本堂脇にあり、本尊は総丈1.8mの愛染明王。
堂内には珍しい如意宝珠と増益護摩壇があり、福徳増長、夫婦円満、恋愛成就、良縁が祈願されます。

愛染明王とは

 

 

 

 

講堂(信徒会館


講義の為の壇を備えた大広間、小間から構成されています。

僧侶の伝授会や、修行研修の場として用いられるほか、各種団体の法話会場や、催事の場として用いられています。
また、写経道場としても春から秋の行事にあわせて開放されます。

 

 

客殿


平常は門が閉まり非公開です。
春、冬の法要の行列の折に門が開き、中を垣間見ることができます。

 

 

 

 

極楽往生院


天王院表参道入り口にある寄せ棟造りのお堂です。
本尊の閻魔大王の周りを地獄絵を見ながら堂内の回廊を巡ることができます。

極楽往生院の前の地蔵池の中には大きな水子地蔵尊と六地蔵尊の七体が並んで安置されています。
六地蔵尊の後方には3000体を超える水子地蔵がおまつりされています。
当山ではお地蔵様のご縁日毎月24日に精霊の供養法会を執り行っております。
8月第3日曜日の精霊まつりでは、多くの参拝者を迎えて、 水子(流水灌頂)供養会が行われます。

 

 

あじさい苑

極楽往生院から天王院へと続く表参道を上っていくと中腹にあじさい苑があります。

6月下旬から7月上旬にかけて杉木立の中に青色あじさいが咲き、美しい景観が見られます。

 

 

 

七福神堂


紅葉に囲まれた木造のお堂です。
中には大黒天を中心に七福神が祀られています。

七福神は厄よけ開運、七福招来の神様として信仰を集めています。

 

 

 

鐘楼堂

七福神堂から一段上がったところにあり、紅葉やアジサイ、シャクナゲに囲まれています。

大晦日に参拝者も参加して除夜の鐘が撞かれます。

 

 

 

---------------------------------------------------------------------

瑜祇大宝塔エリア

 

 

瑜祇大宝塔

瑜祇塔とは、瑜祇経という密教経典に説かれる一層の塔で、多宝塔の原型と伝わっています。

屋根に5つの相輪がそびえ、内部に8本の柱を持つ塔で、「五峯八柱の宝楼閣(ごぶはっちゅうのほうろうかく)」と呼ばれています。

当山の瑜祇塔は高さ21mの総木造、朱塗り、本瓦葺で、伝統的な宮大工の技をもって建立されました。

現在全国でも5基が現存していますが、当山の塔は九州では唯一となります。

さらに木造は高野山の瑜祇塔と共に、全国でも2基という珍しい塔です。

通常は非公開ですが、春のバラまつり、秋の紅葉まつりの期間中特別拝観を実施して公開されます。

 

 

 

 

筑紫厄神 両頭愛染明王

 

瑜祇大宝塔の本尊、両頭愛染明王は愛染明王と不動明王が合一したお姿をした、厄除けと敬愛(縁結び)のご利益の仏様です。

厄神明王という別名でも知られています。

通常は非公開ですが、紅葉まつりの期間中は正面大扉を開き、内部におまつりされている両頭愛染明王が御開帳されます。

 

瑜祇大宝塔の詳細はこちらをご参照ください

 

 

 

 

バラ園「花筵庭」

呑山観音寺瑜祇大宝塔の下の平地にある「花筵庭(かえんてい)」は、令和3年から約4年の歳月をかけて作庭されたバラと宿根草の庭園です。

借景に瑜祇大宝塔と鉾立山を望み、緑豊かな場所に作庭されました。

通常は非公開ですが、5月下旬から始まる「バラまつり」と秋の「紅葉まつり」の期間中に瑜祇大宝塔特別拝観にあわせて公開されます。

花筵庭インスタグラム

 

 

 

--------------------------------------------------------

 

季節の景観動画

クリックで再生します。

再生中に動画画面の左下をタップするとYoutubeでフルスクリーンで視聴できます。

 

 

  春の景観  

 

 
 

 

 

夏の景観

 

 
     

 

 

 

秋の景観

 

 
 
 

 

 

 

 
 

冬の景観